こんにちは、声優の音村ぽんです!
「個性がない」って言われて悩んでいる声優って多いと思う
私も養成所のころから10年近く言われ続けて悩んでた
そんな私の考えがお悩み解決のヒントになったらいいな~と思うので書いてみる
「個性がない」って曖昧じゃない?
声優にとっての「個性」って色々
- 声
- 演技
- ビジュアル
パッと思いつくだけでもこんなにある
だから個性がないって曖昧な言葉だと思う
声の個性なのか、芝居の個性なのか、、、
でも養成所講師やマネージャーに感想を求めると「個性がない」で終わることが多いよね、困る!!
「個性がない」なんて曖昧なもの探さなくていいし、気にしなくていい
だって自分で探したって個性なんて見つからないもん、絶対に
10年近く無駄にした私が言うんだから間違いない!
「個性がある」とは?
声優における「個性がある=キャラクターにピッタリ」ってことだと思う
チャラ男、ツンデレ、ヤンデレ、清楚、色気・・・とか
そのキャラクター100点 = 個性
個性がないって状態は全てにおいて70~80点ぐらいで
見ている側に物足りなさがあるって状態
つまり個性とは100点以上を出すってこと!
個性は現状どこにもない
「個性がない」に悩んだ私がまず考えたのは
「(私は何が得意だろう・・・
いわゆる萌え声は苦手だから
クールなお姉さんキャラかな・・・比較的)」
私がココで間違ったのは
現在の自分の中で100点を出せるキャラを探しちゃいけなかったってこと
だって「クールなお姉さんキャラ」も比較的高いだけで80点なんだもん!笑
個性がないって言われてしまう人はどこを探したって、70~80点が最高点と思った方がいい
だって100点以上取れるキャラがあったらとっくに見つかってるよ?
まだやったことのない未知のキャラクターなら可能性あるかもしれないけど
そんなニッチなキャラが登場する作品がいくつある?って話
「個性」は探すものではない、育てるもの
個性を育てるために
まず「個性がない」ことは素晴らしい!
下手だった場合、具体的にダメな部分というのが浮き彫りになって指摘されているはず。
つまり平均70~80点をこなしている、なんでも出来る可能性の塊ってこと
だって20点底上げしてしまえば全て100点だ!
声優という仕事において底上げ(=共通作業)で成長できることはないか?
もしかしたら発声や滑舌などの基礎的な部分かもしれないし
もしかしたら体調不良や緊張などの身体的精神的な部分かもしれないし
もしかしたら飲み物や台本を持つ手とか・・・って意外なことかも
「個性」っていう曖昧なものを探すより有意義でしょ?
まとめ
ないものは見つからないから
「個性」は探さなくていい!
それよりも
自分を育てることが大事!
「個性」に関しておまけ話
私が個性を探すことをやめるきっかけになったのは、人伝いに聞いたとある話
Aさんという音響監督にはお気に入りの声優が居た、Bくんだ
Bくんは男らしい筋骨隆々な芝居がはまり役で
アクション映画や戦争映画なんかがあると必ずキャスティングしていた
とある日、AさんはCさんという音響監督と話す機会があった
そこでCさんから
「Bくんチャラい芝居うまいから、チャラ男が出てきたら即キャスティングする」と言われたそうだ
実はAさんもCさんも初めて見たBくんの芝居があまりにもイメージピッタリだったため
「男らしい筋骨隆々(チャラ男)が得意なんだな」と思いこんでいたそうだ
個性って自分が決めるものじゃない、勝手に周りが思い込むもの
Bくんカッコイイな・・・という話
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