吹替の声優志望者へ伝えたい裏情報【現役声優が教える】

声優の話

こんにちは、音村ぽんです!

今の声優志望者って何がやりたいのかな?

アニメが多い印象だけど

私が養成所に通っていた頃は「吹替をやりたい」っていう人も多かった

ワークショップや現場で吹替の音響監督さんと何人かお話しする機会があったのでその時の話を書いてみる

予算がない

私も利用しているがサブスクが出来てから吹替業界は大打撃を受けたと聞いた

月額で見放題というのは視聴者からするとお得で便利なものですよね

そんなサブスクの登場で業界の何が変わったのか?

昔はいわゆるレンタルビデオショップというのがそこら中にあったが

GEOやTSUTAYAなどそこら中にショップがあったがどんどんと閉店したことがとてつもなく大きい

それによって

レンタルビデオショップ分の売り上げという最低限の売り上げ見込みが激減し

制作費が減ったという

つまりは声優のギャラに使える予算が減ったということ

知り合いの音響監督は昔と比べて厳しい状況になっていると話をしてくれた

新人が入る隙間が無い

元々、吹替の仕事は飲み仲間で構成されてるなんて言われるぐらいに狭い範囲でのキャスティングが多かった

長時間をスムーズに終わらせるために、この役者であれば出来るという信頼関係がより重要視されている印象がある

 

それでも昔はモブやガヤに新人をキャスティングして育てることも出来ていたという

ところが予算の削減によりモブにわざわざ別の声優をキャスティングする余裕が無くなり

新人を育てたくても出来ない状況にあると話していた

結果1人で複数役を兼ねるのは当たり前になり器用にできる人が重宝されている傾向にある

特に新人で老けたお芝居が出来る人を探している雰囲気がある

新人で吹替に乗り込むのは吹替業界と繋がりが深い事務所でないとなかなか難しい

吹き替えをやるメリット

吹き替え業界の闇に触れてきたがもちろんメリットもある

何度も使ってもらえる

まずは気に入られると何度も使ってもらえる可能性が高い

上記したように吹き替え業界は狭い範囲でキャスティングを回している傾向にある

もちろん新人を使いたい気持ちもあるがスムーズに収録が進む方が良いという気持ちが大きい

なので吹き替えで成果を出すと重宝される可能性が高まる

わかりやすい芸歴になる

声優の仕事として世間のイメージは「アニメ」か「映画吹き替え」が大きい

声優の芸歴として伝えた時にわかりやすい印象がある

もちろんナレーションや店舗などで流れる音声アナウンスももちろん声優の仕事の一部だが、外部に名前を出せなかったり芸歴としてピンとこないこともある

さらに吹き替えが芸歴として良いのは、アニメと比べてメイン以外のキャラクターにも名前が付いている可能性が高いということ

本編で少ししか出てこない役でも名前がしっかりと付いていることが多いので、ホームページの出演歴などに〇〇役と名前を付けることができる可能性が高い

まとめ

吹替業界はなかなか新人が入り込む隙間が少ない状況にある

ただし裏を返すと一度認められれば長くキャスティングされる可能性がある

声幅や役幅を広げてアピールする価値はあると思う

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