【現役声優が教える】新人声優の役作りはここから!勘違いを無くすやり方のコツ

声優の話

 

こんにちは、声優の音村ぽんです!

 

モブでセリフか少ないときの役作りってどうしたらいいのか悩みませんか?

たぶん人それぞれにアプローチが違うけど

 

私が考えていることがヒントになったらいいなと思って書いてみる

新人声優やりがちな練習

新人の頃にやる役といえば「女A」とか「女B」

いわゆるモブキャラってやつです

私も初めてもらったセリフは女Aの「はい」でした

 

台本と映像をもらって収録前に準備をするわけですが

「セリフのあるシーンだけひたすら口パクが合うようにアフレコ練習」

 

これってやりがちだけど、うまくいかない!

合わせるだけに必死になって感情がこもってないから

 

でも気持ちはわかる

女Aが「おはよう」「はーい!」

と言ってるだけでどうしたらいいかわからないよね

 

必要のないセリフはない

モブキャラが発する1言2言

それだけ?と思うかもしれないけど

よく考えるとそのセリフには

  • 台本に書き起こす
  • 映像を作成
  • 声優を用意
  • 収録

大なり小なり色々と労力が発生している

つまり必要のないセリフはない

だって必要ないならカットすればいいだけ

モブキャラの役作りで考えること

昔、先輩から飲み会で言われた言葉で

やらなくちゃいけないことを守っていれば何をやったっていい

当時は先輩に囲まれ、緊張でほとんど記憶がないんですが

妙にこれだけはしっかりと心に刻まれていて

今の私の役作りは基本ベースはこの言葉で出来てる

雰囲気作り

モブキャラの必要性の1つは雰囲気作り

 

女Aが登校中「おはよう」と1言セリフがあるとする

 

例えば台本が

「権力を持った生徒会長によって生徒は奴隷のように働いている、主人公たちは生徒会長を失脚させるために力を合わせる知能バトル」

となれば

女Aは重苦しく覇気のない声で「おはよう」ということで

視聴者に異様な雰囲気が漂っていると感じさせられるかもしれない

 

そこで重要なのは

作品全体をみてどういう狙いがあるのかを考えること

 

例えば台本が

「この世には人間には見えない妖怪たちがうごめいていて主人公だけが唯一妖怪を見ることができるホラー物語」

 

となれば

女Aが何もない明るい日常の「おはよう」ということで

この後起こるホラーな展開とのギャップを狙うかもしれない

 

もしくは

女Aが何か身体の重さを感じて疲れた様子で「おはよう」ということで

この後起こるホラーな展開の前振りを狙うかもしれない

 

だから

作品全体から逆算して何を狙ったシーンなのかを知ることが大事

キャラを説明したり強調する

モブキャラの必要性の1つはキャラを説明したり強調すること

 

女Aが登校中とあるキャラに向けて「おはよう」と1言セリフがあるとする

 

例えば

女Aがテンション上がって高揚した状態で「おはよう」ということで

視聴者はそのキャラは女の子からキャーキャー言われるキャラなんだと感じるだろうし

 

もしくは

女Aが緊張し恐々と「おはよう」ということで

視聴者はそのキャラはみんなから恐れられているキャラなんだと感じるだろう

 

そしてそのテンションが上がれば上がるほどイケメン度合いが協調されるし

怖がれば怖がるほど恐ろしさが際立つ

 

だから

自分以外のキャラクターが作品全体でどういう扱いなのかを知るのが大事

必要最低限をやれば後は自由

モブキャラクターは必要最低限守ればあとは自由

 

例えば

女Aが登校中イケメンキャラに向けて「おはよう」と1言セリフがあるとする

必要最低限やらなくちゃいけないのは

相手がイケメンキャラで人気者だと強調させることだとしたら・・・

 

  • 嬉しい気持ちでいっぱいの声
  • ドキマギ緊張し裏返った声
  • イケメン具合にフラっと腰砕ける声
  • 他の人にけん制するような声

 

まだまだたくさん表現方法がある

 

「どうやって表現するのか」

きっとこれがその人のセンスというものだと思うし、個性というものだと思う

 

必要最低限を守れば何をやったっていいと思うことが大事

まとめ

作品全体をみて

何をしなくちゃいけないのかを考えてそれ以外は何をやってもいいと思うことが大事

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